<紹介者のコメント>
今回はもう入手困難となっていますが、私の「勇気の出る本」をご紹介します。
1995年に放送されていた「海の向こうで暮らしてみれば」という番組があります。日曜日の朝の30分番組で、毎回、海外で頑張っている女性を紹介していました。医師、パイロット、ガイドツアー、パン職人・・・様々な職種の方が、様々な海外の地で奮闘する女性の姿を見ることができました。今ほどインターネットが普及しておらず情報収集も難しかった当時、女性がひとりで海外に飛び出し、そこで生活するということはとても勇気が必要なことだったと思います。それぞれが壁にぶつかっていましたが、精一杯それを乗り越えていて、その後に見られた笑顔がとても眩しかったことを記憶しています。学生だった私は、この番組を欠かさずチェックし、後に発行されたこの単行本も購入して何度も読み返し、「いつかは海外で暮らしてみたい」という思いを持ち続けていました。そして、海外で専門分野の勉強をする決心をし、退職して単身渡米しました。その決断の際には、この本が私の背中を押してくれました。
また、この番組のオープニングテーマはジョン・レノンの「WOMAN」なんです。未だにこの曲を聴くと、この番組で見た女性の姿や、海外で頑張ったあのころを思い出します。
「海の向こうで暮らしてみれば」番組制作スタッフ編(双葉社)
最終更新日:2020/5/25
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